白峰三山縦走記3 農鳥小屋とオヤジと俺(天空トイレと登山道監視編)
3年ほど前から憧れ続けていた農鳥小屋についに辿り着きました(感動)
時刻はまだ10時過ぎなので怒られる心配はない(・∀・)と思う
けどいきなりオヤジに会うのもスリリングなのでまずは小屋の周辺を見て回ろう←
まずはドラム缶の左横にある掲示物。
7月8月は16時までに9月10月は15時までに小屋に到着しましょう!ってことが書いてある。
下の方には韓国語まで( ゚ω゚ )
あとで知ったけど何故かこのルートは韓国の人がよく通るらしいです。
こないだ表銀座を歩いた時は中国の人が多かったけどね。
さらに豆知識としてこの看板の左手の道が登山道でして
右側に行くと小屋の間を通過することになり結構な勢いで注意されます(ここ重要)
受付棟 遠くから見ると「ウケケケ」に見えるとかでよくネタにされてる。
逆方向から見た図
間ノ岳方面の看板には標高2804mと書いてあるんだがこちらは2800m。
確かに向こうの看板の方が高い位置にあるっぽいのだが4mも違うのだろうか(謎の考察)
農鳥小屋には独立した売店コーナーがあります(・∀・)ゴージャス!
「売店に御用の方は管理人を呼んでください」とあるように
基本ここには人がいません。呼びましょう(管理人)を:(;゙゚'ω゚'):ヤツが来る←
こちらが農鳥小屋でオヤジの次に有名だと思われるトイレです。通称「天空トイレ」
2つありますが今は手前のトイレしか使用できないそうです。
崖っぷちに建設されてます。だから天空トイレ。
崖っぷちの理由は…
意を決して扉を空けますと板に穴が空いてます。
その下にトタンの滑り台があります。
ブツは全てそのトタンを滑り自然に還ります( ゚ω゚ )
下水がどうとかそういう次元の話ではありません。
垂れ流しです(野糞と何が違うんだろう)
外から見ると「その付近」だけ植生が少し違う気がします( ^ω^ )育ちが良い
南アルプスの天然水に思いを馳せます(サントリー激怒)
このように手作り感満載のトイレですから鍵などありません。
しかしながら扉からヒモが出ておりそれを釘に引っ掛けて
申し訳程度に外部からの侵入をシャットダウン出来るようになっているので安心です。
多分扉ちょっと開いちゃうけど。
昨日の白根御池小屋で「すご~い!水洗だ~!」とか言ってたのが嘘のようです。
いや、あれがおかしいんだ。ここは山の中なんだ(戒め)
あ、受付の際に説明されますが備え付けの紙はありませんので
マイペーパーをご用意ください。
「え?持ってきてねえわ…」って人が何人かいました\(^o^)/w
さて、あんまりウロウロしてて怒られても困るのでウケケケへ行ってみよう。
すいませーん(・∀・)
そしたら女の人が出てきてビックリ:(;゙゚'ω゚'):オヤジは女の子だった!?(パニック)
どうやらアルバイト?で来ている人のようでさらに若い男の人もいた。
事前情報ではオヤジ一人で切り盛りしてるって聞いてたから焦ったよ。
そしてついにオヤジが登場(゚∀゚)感動w
宿泊棟に移動して早速「面接」が開始される。
年齢を聞かれた後に
「今日はどこから来ましたか?肩の小屋?」
そう、オヤジは本日の出発地を聞いて現在時刻からタイムを割り出し
登山者の力量を計るのです( ゚ω゚ )ゴクリ
「し、白根御池小屋からです…」と答えると
「そうか、頑張って歩いてきたんだな」とニヤリ(゚∀゚)
「天気もいいし早く小屋に着いてのんびりするのは最高だよ」
と言ってもらえました。
どうやら第一関門はクリアのようです( ^ω^ )凄く嬉しいw
(゚∀゚)「今回はオヤジさんに会うことが一番の目的だったんですよ!」と言うと
「悪名高いオヤジだからなw」って自分で言ってた\(^o^)/
何気にネットでの悪評を気にしているらしい。
でも最近の山小屋はどんなに遅く到着しても何も言わないので
それに慣れてしまった登山者が無茶なスケジュール組んで事故に遭ってしまうといけないから
俺のような奴が注意してやらんとイカンのだ。と仰っておられました(・∀・)素晴らしい
まぁ俺も最近は前泊すんのがめんどいからって早朝に家を出て
昼過ぎに登山スタートってことやってるんですけどそれは秘密( ゚ω゚ )←
面接が終了して
「お茶とコーヒーしかありませんがいくらでも飲んで下さい」と登場したアフタヌーンティーセット←
「カップは持ってますか?」と聞かれて「はい!」力強く返事する俺。
いつもはカップなんて持ってこないんだがこの無料コーヒーサービスを知っていたので
今回だけ持ってきた( ^ω^ )予習の賜物w
カップ持ってきてないと紙コップとかを貸してくれる時もあるようだ。
しかし、要返却( ゚ω゚ )エコロジーw
北アルプスの小屋でもこういうお茶セットは1杯100円とか飲み放題500円とかなのに
「この点」は北アルプスの小屋に勝ってるな(゚∀゚)
コーヒーをいただきながら宿泊棟を見回す(・∀・)味わい深い
タイム設定がかなり素晴らしいとの評判なオヤジ手作りのコースタイム表。
早い人(せっかち) ふつうの人 のろまな人(のんびり)
味わい深い(・∀・)w
しかし、明日下山する予定の奈良田までは8時間か…( ゚ω゚ )かなり手強いですね
オヤジ(・∀・)
おっ!オヤジがドラム缶の方に向かったぞ(゚∀゚)
俺もコーヒー飲みながらのそのそと外に出る。
(・∀・)すいません、写真撮ってもいいですか?
と聞くと
「いいけどレンズを見ると魂抜かれるから向こう見とくぞ」と(゚∀゚)!!!
他所のブログで見た受け答えだ!(感動)
いい顔してるぜ( ^ω^ )
何故だかオヤジは写真を撮られるのが好きなんだそうですw
何組かの人に「一緒に写真撮ってもらっていいですか?」と聞かれてましたが
「いいけど俺はカメラの方は見ねえぞ!」というテンプレ回答を発した後に
満面の笑みで写真撮影されてた(かわいい)
しばらくすると突然「2人下りてきてるな…」と呟いておもむろに双眼鏡を取り出した(゚∀゚)!
監視キター(゚∀゚)w
あぁ…すげぇよ。これまで色んなブログで見てきた光景が今、目の前でリアルに行われているよ。
嬉しすぎてずっとニヤニヤしてました(危)
傍らに双眼鏡を置いてはいるのですが双眼鏡なしでもオヤジの視力は凄まじくて
「あそこに3人いるぞ」とか言ってる方を見ても俺には分からない( ゚ω゚ )
でもしばらくすると本当に3人下りてきた\(^o^)/
そういえば「オヤジは登山者の歩き方に文句をつける」という情報がありましたが
今日に限って言えば歩き方に関しての注意は一度もありませんでした。
往復30分かかる急登の水場へ行くのを楽しみにしていたのですが
凍結の恐れがあるので水を引くのを終了したってことでちょっと残念。
あ、水はポリタンクに入ってるのを無料で分けてもらえます。
しかし「給水は16時までで翌朝は対応しません!」と力強く言われました。
そんなわけでオヤジと一緒に間ノ岳を監視する。
この農鳥小屋は間ノ岳と西農鳥岳の鞍部に位置しているので
眺めは素晴らしいものがあります。
景色を見ながらぼーっとしてると「静かでいい雰囲気だよなぁ」とオヤジに話しかけられました。
「発電機動かしてるとうるさいし燃料の匂いもしてせっかく山に来てくれた人達に失礼だから
人の少ない時だけ動かしてんだ」というオヤジ流の密かなおもてなしを教えてもらいました(・∀・)
そもそも発電機あるのかな?(・∀・)w
こっちが西農鳥岳方面(・∀・)
左の方を見ると富士山も見えるんですがこの時は富士山方面だけ真っ白になってて
何も見えなかった。
しばらく監視してると「今日は大門沢の方から来る人が多いな…いつもはこんなことないんだが」
とオヤジが言った。
後ほど大門沢から来た人の話で下山口の奈良田の方で落石があり
バスが通れなくなってる事を知った( ゚ω゚ )
奈良田の駐車場に車を止めてバスで広河原へ行こうと思ってた人たちが諦めて
奈良田から続々と登ってきてるらしい。ガッツあるな。
っていうか明日は奈良田からバスに乗る予定なんですが大丈夫なんですかね…
8時間かけて下山して「バスないから戻れや」って言われたらもう戻れる自信がない:(;゙゚'ω゚'):
それにしても今日めちゃくちゃ暑いな…
オヤジも「夏場でもこんな日はそうそうねえぞ!」って言ってたくらいだし。
ちょっと部屋に戻って休憩しよう(ずっと休憩してますが)
ウケケケのある受付棟を覗くと犬が寝てた(゚∀゚)w
オヤジは山から下りてる時はマタギをやっているので猟犬を飼っています。
天然記念物の甲斐犬です(・∀・)
こんな高所で犬を見たのは初めてだぜ…w
小屋を覗いてニタニタしてたらお姉さんが小屋の奥から何か持ってきた( ゚ω゚ )???
ああああああああああああああ(゚∀゚)
3週間ほど前に産まれた甲斐犬の子犬だそうです:(;゙゚'ω゚'):うわあああああああああ
いきなりハイ!って渡されたけど子犬さん触って大丈夫なんかあああああ:(;゙゚'ω゚'):柔らかいいいいいい
こちらは4週間ほど前に産まれた子だそうです(・∀・)1週間違いでこのサイズかw
犬を飼ってることは知ってたがまさか子犬が産まれていたとは…
予期せぬスペシャル体験に嬉ション寸前の俺であった。
宿泊棟でちょっとゴロゴロします。
色んな掲示物があり見ていて飽きない(・∀・)
ゴミのお持ち帰りできない軟弱なかたは小屋へ相談して下さい\(^o^)/
オヤジに対して「あのー、自分軟弱なんでゴミ捨てといてもらってもいいですか?」
って相談できる奴は軟弱じゃないと思うんですが(名推理)
山小屋利用標準料金表
以前は平日1泊2食付き7000円で休前日プラス1000円だったようだが
最近は全日8000円になったみたい(・∀・)多分
初秋ののうとり岳とこやテレカ 1000円
今となってはかなりレアなアイテムだな( ゚ω゚ )もう売ってないだろうけどw
あ、そうだ!農鳥小屋に着いたらしようと思っていたことがあったんだ!
明らかにカッコイイ農鳥小屋オリジナルTシャツを購入( ^ω^ )w
農鳥小屋バッヂも購入( ^ω^ )しかも2個(あほ)
今まで山に登ってもTシャツや山バッヂなんて買ったことなかったんだが
ここは別格ですからね!
先程のお姉さんが応対してくれたんだが「農鳥小屋のバッヂ2つ!」って言ったら
「え…?農鳥岳とか白峰三山のバッヂもありますよ?なんで農鳥小屋?しかも2つ?なんで?」
ってめちゃくちゃ怯えてた( ^ω^ )←
かわいそうな人だと思われたのかは定かではないがジュースおまけしてくれた( ^ω^ )おいC
布団とコタツがセッティングされました。
布団をセットしたらまたドラム缶に戻るオヤジ(・∀・)忙しい
俺も付いていく( ^ω^ )←
小屋の記事だけでまさかの次回へつづく
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