剱岳、早月尾根ルートに挑戦3 ついに剱岳山頂を目指す、その後ライチョウの親子を観賞
4時過ぎくらいから周りがゴソゴソしだして俺は4時半に起床( ゚ω゚ )
やはり定番のイビキがありなかなか寝付けなかったんだが
もうそういった事は最初から覚悟できるようになり
「とりあえず横になって目つぶって体力を少しだけ回復させる時間なんだ…」
と開き直ったらちょっとだけ眠りやすかった(悟りを開いた)
消灯後、イビキよりもある意味気になってたのが雨と風の音(´・ω・`)
かなり凄い音がしていたので「このままじゃ小屋までで敗退だ…」と泣きそうになってた。
そんなわけで起きたらすぐに窓の外を確認( ゚ω゚ )もしかして雨降ってないのか?
早速外に出てみた(゚∀゚)おぉ!!!
多少雲はあるけども雨降ってないし風もあんまり吹いてない( ^ω^ )
新幹線まで使って無理やり来たのに天気悪くて敗退とか泣くに泣けないからな\(^o^)/
上機嫌で朝食タイム( ^ω^ )メシが美味い!
そして昨日雪渓から滑落したオッチャンの連れの人に危険ポイントのお話を聞いておきます。
「2600mと2800mの間くらいにある雪渓で登りの時は大丈夫なんだけど
下りの時に下りられそうに見えるのは下りたらダメだから注意してね!」との事であった( ゚ω゚ )
お互い「お気をつけて!」と言って部屋に戻り準備を開始する。
そういえばトイレや洗面所は全く水が使えないんだけど
トイレ後に使用する消毒液が手をかざすと自動で出るヤツでカッコよかった(謎)
消毒液でお手々をキレイキレイにしてザックを背負い外に出る。
現在の気温は13度( ゚ω゚ )さすがにちょっと寒いのでソフトシェルを装備しました
あんまり外に出なかったから気付かんかったが結構テント泊の人多いんだな。
小屋の方も混雑とまではいかないが人多かったしやはり三連休は早月尾根でも人多いね。
他所の小屋と比べたらガラガラなんだろうけど(・∀・)w
当然のことながら今朝もアミノバイタルプロを補給しておきます(`・ω・´)
5時31分に早月小屋を出発
「早月尾根はヘルメットなんかいらねえよ!」って意見が多いようだが
初心者の俺は万全を期してヘルメット装着(`・ω・´)
道中何人かと会ったがヘルメット装着率は高かったような気がする。
小屋に置いてるザック見てたらアイゼンとピッケル持ってきてる人も少しだけいたな。
準備万端でスタートしましたが
小屋のすぐ横にある雪渓でいきなり転けそうになります( ゚ω゚ )なんて恐ろしいコースなんだ…(弱)
早月小屋から剱岳山頂までは標高差800m 距離にして2.9km
コースタイムは4時間弱くらいだそうな(・∀・)本で見たw
いざ剱岳!!!(`・ω・´)うおおおおおおおお
相変わらず急登なんですね( ゚ω゚ )ハァハァ
まだ朝も早いので勘弁してもらえんですかね?(弱)
それにしてもいい天気になってるじゃねえか( ^ω^ )最高じゃ!
小屋とテントが見える(・∀・)
標高2400m まだ身体が起きていないので着実にゆっくり進みます。
稜線に出ると思いのほか風が強く寒い:(;゙゚'ω゚'):
朝っぱらから「ファイト一発!」みたいなのが連続します(リポビタン)
こういうところが地味に一番怖かったような記憶があります(´;ω;`)
昨夜の雨で滑るわ、掴もうとした石が浮石だわで…
「ここはロープいるだろ…登っても帰れるかな(´;ω;`)」
とかずっと思いながら登ってました\(^o^)/
ロープのあるところは「ここはそんなにロープいらんだろ…」
等と時折文句を言いながらもちゃっかりロープを掴んで進みます(クズ)
ちょいちょい景色を楽しみつつ進みます(・∀・)
周囲の山は結構ハッキリと見えるんだが
剱岳山頂方面と思わしき方向だけ常にガスってます( ゚ω゚ )不安w
すでに進行方向もガスってきたような( ゚ω゚ )困ります…
そんなこんなで2600m 小屋からここまで大体1時間。
ここから先に今朝お話を聞いた「道迷い?雪渓」があるようだ。
登りは大丈夫なようだがちゃんと撮影しておいて下りに備えよう(`・ω・´)
と思ったら2600m標識からすぐにダイナミック雪渓\(^o^)/ビビるわw
しかし小屋より下にあった雪渓よりも歩きやすくて良かった(・∀・)
そして話では「2600mと2800mの間くらい」との事だったのでこの雪渓ではないだろう。
また雪渓があった( ゚ω゚ )これは上を歩いたりしなかったけど…どうなんだろう。
ぐぬぬ( ゚ω゚ )ガスガスじゃねえか…山頂の展望が(涙目)
ちょいと右手を見るとハッキリクッキリな眺め(゚∀゚)
進行方向(´;ω;`)w
ちょっとばかし分かりにくい登りになってきた( ゚ω゚ )
時々目印のペンキが見えると安心する(・∀・)コワイコワイ
モリモリ登ります。
鎖も登場( ゚ω゚ )
こいつを登った頃から風がかなり強くなり気温もさらに下がってきた。
前にいたトレランみたいな軽装の人が風をうけて「うおっ!」って叫んでたw
そもそもこんなとこでトレランってどの部分をランするんだよ(´・ω・`)w
他所のブログで「トレランの人が下山してきました。
馬場島からのピストンで6時間ちょいだったそうです(驚)」
とか見たような気がするけど天狗か何かじゃないの?(´・ω・`)天狗の仕業じゃ!
ペンキを頼りに進みます。
コロコロした石が多いので落石させないよう注意も必要だ( ゚ω゚ )
他の山にはなかった緊張感があります…
おぉ!(゚∀゚)頂上まであと0.7km
結局問題の雪渓が分かりませんでした…(´・ω・`)
なんで山頂の方だけキレイに隠れてるんだ(´;ω;`)
こんな事を20回くらい思いながら歩いていました(悲)
登ってきた早月尾根を振り返る(・∀・)果てしねえな(帰れるのかな…)
む!?( ゚ω゚ )
ついに来たか( ゚ω゚ )鎖場ゾーン…
なんか全然恐ろしさがなかったな( ゚ω゚ )あっさり通過w
また出た( ゚ω゚ )けど楽勝っすね…(謎の余裕)
おぉ…(´・ω・`)これはどうやって登るんだ?
ファイトオオオオオオオオオ!
いっぱああああああああああああつ:(;゙゚'ω゚'):
ひとまずロープを掴んでいき隣にある鎖にチェンジして雪渓を登るという
テクニカルな登りでした( ゚ω゚ )登り方が違うかったかもしれんけどねw
ひたすら急登&鎖が続きます。
ちょっとしんどいけど鎖さえあればしっかり安定して登れるので
さっきまでの岩場よりも好きです(・∀・)でもゾウさんの方がもっと好きです!(謎)
確かここらへんが核心部とされている獅子頭。
一部足場がないのでボルトが刺さっててそこに足を置いて進むのだが( ゚ω゚ )ゴクリ…
やっぱり何ともなかった( ゚ω゚ )ガスで下の方が見えないからかな?
カニのハサミも普通に通過。
この辺りから下山してくる人とすれ違うことが多くなる。
スポーツようかん食いながら待機したりする(・∀・)YO-KAN
あれは!(゚∀゚)
別山尾根と早月尾根の分岐看板(・∀・)何も見えねえw
ここからは黄色のペンキに従って進みます。
この辺でまたすれ違い待ちしてたら一気に周囲のガスが消えて
「おいおい、山頂手前まで来たらガスがなくなるとか出来すぎだろ( ^ω^ )」
って喜んでたんだが10秒ほどでまた真っ白になった( ゚ω゚ )チラ見せ…
そして…
8時5分 剱岳山頂に到着(・∀・)早月小屋から2時間半くらい
途中から覚悟はしてたけど景色は何も見えません( ^ω^ )泣きそう
三角点ってやつかな?
剱岳の山頂でクッピーラムネを食うのが俺の夢だったんだ…嘘ですけど。
普段やらない岩場や鎖場の連続で思った以上に体力を消耗したようです。
座り込んでチョコチップスナックを頬張ります。
山頂はそこまで風がなくしばらく待機していたんだが
結局一度もガスが晴れることはなく…(´・ω・`)
剱岳兄貴、景色は堪能できなかったが登らせてくれてありがとうな(・∀・)
山頂での滞在20分ほどで恐怖の下山開始。
今日は馬場島まで下るので標高差2200mを一気に下ることになる…
六甲山でもヤバイことになってる俺だから膝は無事では済まんだろう( ゚ω゚ )
標識などを確認して別山尾根に行かないよう注意しつつ下ります。
下りの鎖場はあまり鎖に頼りすぎると身体が振られて
セルフサービスで岩に叩きつけられることになるので要注意です:(;゙゚'ω゚'):←
やはりこの岩と雪渓の間を下っていくのが少し手強かった( ゚ω゚ )
獅子頭のボルトポイントはやはり普通に通過(・∀・)楽々
ハイマツが出てきた辺りで「キューキュークークー」
みたいな変な鳴き声っぽいのが聞こえた( ゚ω゚ )!?
まさか「ヤツ」がいるのか?
歩みを止めて注意深くハイマツの辺りを探してみる。
うおおおおおおおおお(・∀・)ライチョウ!!!!
初めて見たぜぇ!( ^ω^ )
って興奮してたら近くに小さいのがチョコチョコ動いてる( ^ω^ )?
子供さんまでおる( ^ω^ )太った雀みたいw
日本のライチョウは人が来てもあまり逃げたりしないと聞いていたが
確かにその通りで少し近付いても「なんや、このオッサン」っていうくらいで
ほとんど俺のことは無視状態( ^ω^ )w
5分ほどのライチョウタイムを楽しんで下りへの恐怖感が少し薄れた( ^ω^ )
2800m( ゚ω゚ )ここから先に昨日オッチャンが滑落した雪渓があるんだよな…
下って行くと視界がかなりクリアになってきた(・∀・)
もしや、ここの雪渓かな?( ゚ω゚ )でも雪渓は下りられそうな感じではない…と思う。
それにしてもガスがないとどこを見ても素敵な風景だなぁ( ^ω^ )これぞ山の醍醐味
また雪渓( ゚ω゚ )
ころりんちょしたら間違いなくタダでは済まない感じですが
ここもまた下っていけそうな感じはない( ゚ω゚ )
2600m地点
結局下りもどこの雪渓がヤバいのか分からないまま通過したようだ( ゚ω゚ )w
あのオッチャン達が下山してた時はかなり雨が降ってたからな…
多分ガスも凄かっただろうし道が分かりにくかったということかな。
昨日は13時くらいまでは雨も降ってなかったし天候の急変とは本当に恐ろしいもんじゃ…
2600mの看板のそばに脇道があり登ってみると少し広場になってた(・∀・)ちょっと休憩しよう
小屋が少し近付いてきたかな( ^ω^ )
お祭りクッピーラムネでエネルギー補給
ここで「アミノバイタルのゼリー家から持ってくんの忘れた(´;ω;`)」
と思い出しました(遅)
また下っていきます( ゚ω゚ )確かこの辺りからが怖かったんだよな…
小屋がかなり近くなってきた( ^ω^ )そして暑くなってきた…
2800m辺りまでは手がかじかむくらいの気温だったのに。
そして2400m( ^ω^ )あれ?怯えてた岩場はどこだったんだ…w
意外と下りは怖くないもんだな。
周りの木の密度がアップしてきた。
風がなくなって蒸し蒸しする( ゚ω゚ )ハァハァ
小屋はもう目の前だ(゚∀゚)
10時45分 山頂から2時間20分で早月小屋に到着( ^ω^ )登りとタイムがほとんど変わらんw
もう危険な岩場は終わったし、ご飯食べてボチボチ下りていくか(・∀・)
この時点でかなり気が緩んでいたが
実はここからがある意味一番過酷な道程になるとは
この時の俺はまだ知らず、呑気に水をグビグビやっていたのであった…
つづく
- 関連記事
-
- 剱岳、早月尾根ルートに挑戦5 富山の景色とドーミーインの大浴場を堪能して帰宅 (2015/08/08)
- 剱岳、早月尾根ルートに挑戦4 早月小屋から涙目で下山後に寿司栄でなみだ巻を楽しむ (2015/08/05)
- 剱岳、早月尾根ルートに挑戦3 ついに剱岳山頂を目指す、その後ライチョウの親子を観賞 (2015/07/31)
- 剱岳、早月尾根ルートに挑戦2 上市駅からゴージャスにタクシーで馬場島へ、まずは早月小屋を目指す (2015/07/29)
- 剱岳、早月尾根ルートに挑戦 山行前から敗退の危機に晒される (2015/07/24)
スポンサーリンク