白峰三山縦走記4 農鳥小屋とオヤジと俺(食事と消灯編)

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ぼくは今、農鳥小屋にいます(謎)

 

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ドラム缶の前でオヤジと一緒に間ノ岳、西農鳥岳から下りてくる登山者を監視しています。

 

時刻は12時過ぎ。

この辺から登山者の数が増えてくる。

 

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農鳥小屋ではカレーやうどん等の軽食販売はやっていないのですが

カップラーメンは売ってて種類がやけに豊富で売れ行きが良かった(お湯付きオール500円)

販売スタイルがワイルドで素敵。

 

オヤジのお気に入りは欧風チーズカレーだそうです(マル得情報)

 

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休憩してる登山者に「今日はどこまで行くの?」とちょいちょい問いかけるオヤジ。

 

「どれくらい時間かかるか分かってるか?」とか

下りでの事故の多さなんかを説いたうえで

「俺が色々言ってるのは早く出発しろって意味だぞ?w」みたいな感じで終始和やか。

 

他所のブログで情報収集してた時は

「まだいたのか!早く行かねえと日が暮れるぞ!」とか言われてる人がいたんだが

今日はとても怒ったりしそうな雰囲気に思えない( ゚ω゚ )なんか残念←

 

今日は天気がいいから事故の可能性が低いし

アルバイトの人も来てるから心に余裕があるのかな( ゚ω゚ )w

 

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ももゼリー食べながら登山者と語らうオヤジ(かわいい)

 

と、ここでオヤジの足元にゴミが落ちてた:(;゙゚'ω゚'):アカン…

「こんなとこに落としていったやつがいるな…」と拾い上げるオヤジ:(;゙゚'ω゚')::(;゙゚'ω゚')::(;゙゚'ω゚'):

 

しかしそれは未開封のクッキーの袋だったようで「やったぜwww」と

満面の笑みでポケットに仕舞うオヤジ:(;゙゚'ω゚'):!!!!

 

ももゼリーといいオヤジは甘いものが好きなんだろうか( ゚ω゚ )親近感が湧きますねw

 

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ここまで登山者と語らうオヤジを眺めていて気付いたポイントをひとつ。

 

オヤジの評判の悪さの要因として「愛想が悪い」「無視された」ってのをよく見かける。

しかしながらこれはオヤジがかなり耳悪いって事が大きいものと思われる。

 

目の前に座ってる俺と話してる時ですら

俺「このガス、夕方には晴れますかねぇ…」

オヤジ「あぁ?なんだって?」

俺「かなりガスってますけど!夕陽見れますかねえええ!(大声)」

オヤジ「あぁあああ?今夜がどうしたって?」

俺「ガスううううう!晴れますかねえええええええ:(;゙゚'ω゚'):あああああああ」

 

みたいなやり取りがちょくちょくあった。

 

そして小屋の周辺で休憩してた人が出発する際に

「それじゃあ、行ってきます」とか「ありがとうございました」

と、ちょっと離れたとこから言ってもオヤジは聞こえて無くてスルー。

登山者が無視されたと思って苦笑いしながら去っていくのも何度も見た\(^o^)/

俺が代わりに会釈しといた←

 

でもオヤジは本当はかなり愛想が良い方で

ちゃんと聞こえていたら絶対に「はーい、気をつけて行ってくださいね。グッドラック!」

って言ってくれます。さらに中国語や韓国語っぽい挨拶も付けてくれたりしますw

 

手伝いに来てたお兄さんの話だと

オヤジは猟に行くとき耳栓せずに銃を撃つからそのせいでめちゃくちゃ耳が悪くなったらしい\(^o^)/w

 

しばらくオヤジと話してるとそういうことも分かるんだが

「農鳥小屋のオヤジは変なオッサンだ」程度の情報しかないと

無視されたと思って「やっぱりかw」みたいな事になるんだろう。もったいない(?)

 

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オヤジがウケケケに戻ったと思ったら突然犬の散歩が始まった(・∀・)w

 

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標高2800mの散歩(ゴージャス)

 

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気温が下がってきたのでコタツに入る。

 

小屋泊の人も増えてきたな。

予約の電話入れてた人が「留守電だったんでメッセージ入れといたんですけど…」

って言っても「そんなもん来てねえよ」とか言われててそれは結構ひどいと思った(・∀・)w

予約の際は要注意だ\(^o^)/

 

あとはオールド山ガール(謎)が受付の際に年齢を聞かれて「ヘヘヘw」って誤魔化してたら

「ヘヘヘじゃねえんだよ!無駄飯食って生きてきた覚えがなけりゃ歳くらいすぐ言えるだろ!」

って独特の言い回しで怒られてた( ゚ω゚ )w

 

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そしてついに時刻は15時に…( ゚ω゚ )ゴクリ

 

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獲物が来るのを待ちます( ^ω^ )←

 

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ん?(・∀・)

 

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ほんの数分で一面真っ白になった\(^o^)/

 

なるほど、間ノ岳からの下りで執拗なまでに矢印が描かれていたのは

こういう事態を想定してのものであったか。さすがはオヤジだぜ。

 

そして、この時間でも登山者は次々来るもので果たしてどのような対応になるのかと

ワクワクしていたんだがまさかの激怒なし( ゚ω゚ )!?

 

お昼前に比べると無愛想な感じが出ている気もしたが普通に受付してた。

「こんな時間に到着するとは何考えてんだ!お前みたいなのがヘリで運ばれてんだぞ!」

ってのを期待していた俺には拍子抜けである(クズ)

 

予約の電話をしていたらしい団体が来た時も

「もう寝るとこねえよ!」って言った程度で実は昼前に「予約の人はここな!」って

布団用意してたしな( ゚ω゚ )ツンデレ

 

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15時以降に来るチャレンジャーが意外と多くてオヤジも忙しそうだったので外でガスの流れを眺めてたら

「農鳥岳に向かった奴はいなかったか?」と聞かれた。

 

そういえば黒いザック背負った人がこの辺歩いてたけど

テント場に行ったんだと思ってた…。

 

「あぁ…行っちゃったのか…あの人の受付終わったら説明しようと思ってたんだが」とオヤジ。

話を聞くと「金がないけど泊めてくれないか?」って人が来たらしい\(^o^)/なにそれw

 

多分その時にオヤジに一発かまされてすぐに農鳥岳方面へ出発しちゃったみたい。

まだ小屋の付近にいればいいけどなぁ…って思いながら西農鳥岳方面を見てたら

いきなりガスが晴れて山の中腹辺りに登山者の姿が:(;゙゚'ω゚'):ドラマチック←

 

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そしたらアルバイトのお姉さんが走っていった( ゚ω゚ )あの距離では…

 

って思ってたら凄い勢いで距離を詰めていき追いついた( ゚ω゚ )つよい(確信)

 

で、会話してたけど登山者はそのまま登っていく:(;゙゚'ω゚'):なんでやねん

戻ってきたお姉さんに聞くと「奈良田まで下りますから大丈夫です」と言って聞かなかったそうだ。

 

もうすでに16時前でここから奈良田までって24時とかになるんじゃね( ゚ω゚ )大丈夫じゃねえ

途中に大門沢小屋があるけどそれでも数時間はかかるみたいだからなぁ。

まぁその後、遭難情報とかなかったみたいなので良かったですけど。

 

「それにしてもお姉さん早いですね(・∀・)」って言うと

「いえいえ、でもこの靴だと岩場滑るからしんどかった~w」

 

足元を見るとそれは見紛うことなきワニさんマークの「クロックス」:(;゙゚'ω゚'):それ靴じゃねえからw

やはり農鳥小屋でアルバイトするには人並み外れた能力を有してないとダメなようです。

 

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そんな事件もありつつ一気に気温が下がってきたので部屋に戻って布団に包まる。

 

この布団に関しては

「オヤジの指示があるかオヤジが敷いてくれるまで勝手に自分で敷いてはいけません」

って情報があったけどさっさと自分で布団敷いて寝てる人がいても何も言われてなかった。

これもまた当日の気分次第で変わるのかもしれないけどね(・∀・)w

 

小屋内で自炊するのはオッケーで

「布団の上でバーナーを使っていても何故か怒られない」との情報はその通りのようでしたw

ダンボールでも敷いて適当にやってくださいね。って感じだった。

 

しばらくゴロゴロしてるとオヤジが「ブロッケン見えるぞー」って言ってたので外に出てみる。

 

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ほほう(・∀・)ブロッケン現象初めてだ

 

ガスの中に映った自分の影の周りに虹のような光輪が見える現象のことらしいです。

昔の人は「後光の差した仏様じゃー!ありがてぇ!:(;゙゚'ω゚'):」ってなってたみたい。

 

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ガスったり晴れたり目まぐるしく変化していきます(・∀・)夕陽期待できるかも!

でも富士山方面だけはずっと真っ白(悲)

 

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食事の支度してたオヤジも登場。

 

何気にずっと被ってたムスリム的?な帽子を解除し

ヘルメットを装着して安全第一仕様になってる( ゚ω゚ )15時以降はあのスタイルなんかな?w

 

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またモヤモヤしてきた( ゚ω゚ )

 

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今度のブロッケンはかなりハッキリ(・∀・)ありがたや

 

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神々しいウケケケ(謎)

 

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犬( ^ω^ )奥のヤツはずっとあのスタイルだなw

 

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そして…17時前にお楽しみの夕食タイムが始まる。

 

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どどーん!

 

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これが農鳥小屋名物「謎の煮込み」です(゚∀゚)w

 

見たところ高野豆腐、ひじき、たけのこ、蕗、謎のキノコなんかが入ってるみたいです。

おかずはこれのみで後は梅干しと漬物があるだけです。

 

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ご飯とお味噌汁はおかわり自由。

部屋が狭いので近くに座った人が自動的に飯よそう係になりますw

 

あとここにある机を少しでも勝手に動かすと結構な勢いで怒られます。

「残さず食えよ!」とかも言われるんですがそれを聞きながらも

茶碗にご飯をたっぷり盛ると「食べられるか分からねえのにそんなに盛るんじゃねえよ!」

って言われます( ^ω^ )これは多分女性限定w

 

さて、いただきましょう(・∀・)もぐもぐ

 

意外といけるじゃねえか(・∀・)w

妙にご飯の進む味付けだ。

味噌汁も美味い!

 

煮物はどうか分からんが味噌汁に関しては他の人もオヤジに

「お味噌汁美味しいですね!」って言ってた。

 

食事があんまり…みたいな評価のブログが多かったので心配していたんだが

俺は充分に満足しました(・∀・)個人差があると思うw

 

そういえば何故か食べログに農鳥小屋の食事が投稿されてて

「旅館・オーベルジュ」のカテゴリになってるのが面白かった(・∀・)オーベルジュnoutori

 

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食事中オヤジは台所っぽいスペースに陣取って色んな話をしてくれます。

主に明日の天気や下山の際の注意点等。

あと「妙な煮物が置いてあるとか思ってんだろw」って事も言ってた(゚∀゚)はい!←

 

普通、山小屋での食事というと同じテーブルになった人が

「今日はどこから来たんですか?」みたいな話をするもんですが

本日はみんな黙々と食べてます。オヤジは喋り続けてます。

農鳥ディナーショーです(謎)

 

食事しながらしゃべってると「メシが冷めるだろ!よく噛んで早く食え!(二律背反)」と言われたり

味噌汁の飲み方にケチをつけられたりするという情報をみんな知っていたのだろうか( ゚ω゚ )w

 

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食事を終えたら夕陽を見るために外へ(゚∀゚)おっ!これは!

 

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ついに富士山も現れた( ^ω^ )素晴らしいタイミングだ!

 

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しかし…

 

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!?

 

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すぐにガスに覆われて夕陽タイムは微妙な結果に終わった\(^o^)/

 

風も強くなってきてやたらと寒いです…:(;゙゚'ω゚'):

 

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宿泊棟へ戻る…( ゚ω゚ )

 

真正面の小屋が宿泊棟です。何やら妙に暗いんですが…・。

 

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電気って点かないんですね…みんな各々ヘッドライト使って対応してます。

早くも諦めて(?)寝ようとしてる人もいます( ゚ω゚ )みんな静かです

 

しばらくするとオヤジがやってきた。

「おっ!寝てる人がいるから電気つけてねえんだな!感心感心!」

と言って満足気に去っていった。

 

「上にあるライト点けても良かったんですね…」

「つけましょうか?」

とみんながザワザワし始めたので俺が率先して「点けましょう(゚∀゚)」って点灯w

 

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17時49分点灯

まだまだ薄暗いけど電気もつかないまま夜になったらどうしようかと思ってたよ(・∀・)w

 

しかし「ヤツ」はすぐにやってきた…

 

「おう!半分以上寝てるんだから電気消すぞ!!!」( ゚ω゚ )!?

 

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17時57分消灯( ゚ω゚ )( ゚ω゚ )( ゚ω゚ )マジカヨ…

 

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こんな時間に寝れねえよ…って外に出てみましたがめちゃくちゃ寒いです:(;゙゚'ω゚'):

 

10分程度でギブアップして結局小屋に戻る…。

 

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一応寝転んでみたけど元々山小屋では圧倒的に寝付きの悪い俺ですから

こんな時間に眠れるわけがありません。

 

しばらくして時計を見るとまだ18時40分。

下界だとサザエさんやってる時間じゃねえか:(;゙゚'ω゚'):アナゴく~ん!(狂)

 

もちろんみんながみんな寝ているわけではなく

コタツに足を突っ込んでただただ俯いてる人もいました。

 

俺もしばらくコタツに入っていたので「まだ眠れませんよねw」

みたいな事でも言おうかと思ったんですが

暗闇というのは人間の意欲なんかを削いでいくんでしょうかね

「ガチ寝してる人もいるからしゃべっちゃダメかな…」と思ってしまって

結局黙ったまま(あと9時間どうしよう)って俯いてました。

 

「トイレはともかくオヤジも食事も問題ないし良い小屋じゃないか( ^ω^ )

って思ってたけどまさかこんな罠があったとは…これは地味に辛いなぁ」

とかなんとか思いながら長い夜を過ごす。

 

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そして時は23時過ぎ…結局眠れた感のないままだった俺は尿意を催しトイレへ向かった。

 

トイレは外の天空トイレしかないので面倒くさいです( ゚ω゚ )

 

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風が強くてトイレはギシギシ言ってるし

もし足を踏み外したらトタンに流されて山の養分になるから怖い…滑落注意。

かなりおっかないトイレ体験でした:(;゙゚'ω゚'):

 

白峰三山縦走の核心部は農鳥小屋のトイレなのかもしれません( ゚ω゚ )←

 

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農鳥小屋:(;゙゚'ω゚'):w

 

また布団に潜り込み4時になるのを待ちながらつづく


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白峰三山縦走記5 農鳥小屋を脱出し農鳥岳を経て大門沢の激下りが始まる

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午前3時過ぎくらいから周りがちょっとガサガサしだした。

 

外ではヘッドライトの明かりがチラチラ。

 

そして午前4時ちょうど

ゴロゴロゴロ(戸の開く音)

 

オヤジ「もう起きてもいい時間だな!(名言)」

 

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オヤジがやってきた(・∀・)朝は電気点けてくれるんだw

 

「朝食は5時前です。出発は早い方がいいから出来るだけ早くお出しします」

そう言って去っていった。

 

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即座に布団を畳む。

ザックも「パッキングは寝る前には済ませておいてください」とのことだったので

今までにないくらいのスムーズさで出発準備完了( ^ω^ )w

 

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そういえばこの宿泊棟の扉めちゃくちゃ重たいです\(^o^)/立て付けが悪いのか

 

特に外から開け閉めするときは取手が小さいのでかなりのパワーが必要となります。

農鳥小屋に泊まる時は1ヶ月くらい前から上半身の筋トレをしておきましょう。

 

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そして素敵なブレックファーストが始まる。

 

昨日の夕食から謎の煮物がアウトして生卵がインしただけの豪華なラインナップです。

ご飯と味噌汁がメインのねこまんま定食です。

卵はヤバいとの噂ですが多分食べても大丈夫な気がする(・∀・)食べませんでしたけど←

 

この卵には逸話がありまして数年前に放送されたNHKの「ためしてガッテン」で

卵はいつまで食べられる?みたいなテーマで農鳥オヤジがテレビ出演したことがあるのです(マジで)

山小屋ではなく奈良田の自宅っぽいとこで

「卵は3ヶ月くらいはもつよ。冷蔵庫とかに入れてたらもっといける」みたいな事言ってました。

 

小屋で出してるのはどれくらい保存されてるんだろう。

そこそこ食べてる人多かったから回転率は高いと思うのでそれなりの鮮度だと思うが

ヘリで荷揚げしてるなら一度にどかっと運ぶのかもしれないから

モノによっては「もっといける」系のやつかもしれない(謎)

 

っていうか、なんでわざわざオヤジをチョイスしたんだろう( ゚ω゚ )w

 

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昨日と同じくオヤジは台所に立って本日の天気と安全について語らいます。

「風があるので寒く感じますがいつもよりは暖かいほうです。

味噌汁を沢山飲んで身体を温めてから出発してください。」

小屋内でも7度なんですが( ゚ω゚ )例年はマイナスだったりするみたいですね

 

そしてこれまた昨日と同じくみんな何もしゃべらずに黙々と味噌汁をすすっていたら

ついにオヤジが「今日の人はえらく静かだなwお通夜みてぇじゃねえかwww」

って言い出した\(^o^)/でもしゃべってたら「早く食え!」って言われるんでしょ?←

 

そして食事終了。

オヤジに「ごちそうさまでした(・∀・)」と言うと素晴らしい笑顔で

「いっぱい食ったか?」と聞かれたので「もちろん!」と答えておいた( ^ω^ )

 

食堂から出ようとしたら

「あのー、スマホのバッテリーが切れちゃったんですけど

充電とか出来たりします?」等と聞いている恐れ知らずのオッサンがいた:(;゙゚'ω゚'):

朝っぱらから何聞いてんねん…バッテリーだけじゃなくオヤジもキレちゃうよ?って思ったが

「そういうのはやってないです。すいませんね。」と返答:(;゙゚'ω゚'):!!!

 

そういえば手伝いに来てた兄さんは学生の頃からアルバイトで何度も来てるみたいだが

「言い方はまだアレですけど昔に比べるとかなり丸くなりましたよ」って言ってたな。

 

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外に出るとフッジサーン/^o^\

 

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装備を整えアミノバイタルプロを補給。

今日が最も過酷な行程になるので覚悟する( ゚ω゚ )

 

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甲斐犬に挨拶( ^ω^ )子供さん見せてくれてありがとう

 

オヤジにも挨拶しておこうと思ったが食事中であった。

ちょっと待ってようかと思ったが農鳥小屋の掟である「早出早着」に背くことになるので

このまま出発することにした。

 

さて、ここで農鳥小屋のまとめをしておくことにしよう(・∀・)

 

怒られる事

・登山道を通らず小屋の方へ足を踏み入れる→即座に「登山道はあちらですよ!(半ギレ)」

・受付の際に年齢を言わない、ごまかす→「今まで無駄飯食ってきたどうたらこうたら」

・食堂のテーブルを動かす→「動かさないでって書いてるだろ!」

・飯を盛りすぎる→「食べきれるか分からねえのにそんな盛るんじゃねえよ!」

 

ちょっと褒められる事

・午前中に小屋に到着する

・自炊は外でする(みんな外で自炊してたらオヤジが感心してた)

・宿泊棟の電気を点けない(点けたい)

 

何故か今回は15時以降どころか16時以降に到着しても怒られてる人がいなかった。

ただし対応は冷たくなるような感じがする。

 

上記の事柄はオヤジの気分次第でダイナミックに変化することが予想されるので

あまり参考にしないでください←

やはりネットの情報じゃなく自分で行ってみて肌で感じるのが一番です(・∀・)Don't think.Feel

 

ネットでは大変評判が悪く、頭の良い人は「ノートリアス小屋」等と見事なネーミングをつけたりする

農鳥小屋ですが俺は消灯時間?以外に不満はなくオヤジのキャラも素敵で

また来年も農鳥小屋目的で行きたいなと思いました( ^ω^ )しかし遠い

 

他所のブログでは「有名なオヤジさん、話してみたら良い人でした^^」みたいな記事もあるが

「でもトイレがひどすぎるので今度は違うとこに泊まります^^」って続くのが多いw

 

色んなことがありましたがこれを見て興味が湧いた人はレッツ農鳥\(^o^)/

テント泊よりも小屋泊の方が濃密なひとときを過ごせるのでオススメ。

 

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富士山と天空トイレ(・∀・)美しい…w

 

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名残惜しいですが動いてないと寒いし早々に出発します。

 

5時21分スタート(・∀・)いきなり西農鳥岳の急登なのでヘコむ←

 

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こちらにも執拗なペンキマークが(・∀・)どこまでがオヤジの縄張りなんだろうw

 

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( ゚ω゚ )む!?

 

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もう日が昇りそうですね…

 

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日の出は西農鳥岳の山頂で見るぜ:(;゙゚'ω゚'):急げ!もう昇ってるけど←

 

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そんなわけで5時52分 西農鳥岳(標高3051m)に到着。

 

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おぉ~(゚∀゚)

 

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赤く染まる間ノ岳と農鳥小屋(・∀・)

 

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続いて農鳥岳を目指して歩きます。

 

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まだオヤジのテリトリーみたいです。

 

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農鳥小屋から西農鳥岳の手前辺りまではそこそこな登りでしたが

それ以降は比較的なだらかな道になっており歩きやすいです。

 

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6時20分 農鳥小屋からちょうど1時間で農鳥岳(標高3026m)に到着。

 

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間ノ岳に北岳。

 

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さらに富士山と日本の標高トップ3を一度に眺めることが出来る( ^ω^ )

 

景色もいいし周囲は結構広いのでゆっくり休憩したい気もするが

本日のゴールである奈良田までどれくらいかかるか分からないので

軽く休憩して再スタート( ゚ω゚ )バスの本数が少ないからね

 

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ゴミ モチカエレ ( ゚ω゚ )これもオヤジの作品だろうかw

 

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農鳥岳から先はもう明確な登りはなくてひたすら標高を下げていくはずだ(・∀・)

ゴール地点の奈良田の標高が850mくらいらしいので標高差2000mオーバーの下りとなります。

劔岳の早月尾根を思い出すな( ゚ω゚ )

 

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オヤジの印に導かれながら進みます。

 

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おぉ(・∀・)これまた美しい稜線!

 

ひたすら稜線伝いに進むと笹山ってとこから奈良田まで下れるみたいですが

そちらは道が不明瞭な上級者向けルートになってるので

俺は途中の大門沢下降点から下ります。

 

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左手にはずっと見事な富士山が見えるので何度も写真撮影してしまうのだが

帰宅してから一覧で写真を見ると「5分おきに同じ写真撮って何がしたいんだ…」って思ってしまう←

 

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この辺まで来ると道はかなり歩きやすくなり前後に人はいないし富士山は素晴らしいし

広大な景色は広がるしで謎の高揚感が湧き上がってきて「ウヒヒヒヒ(・∀・)ヒッヒー!!!」

とか言って歩いてた(最高に「ハイ」ってやつだ)

 

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おぉ!!!ちょっとノウトリフォントっぽい(・∀・)ってかオヤジはどこまで来てるんだw

 

考えてみればオヤジは奈良田の人だからこっちも余裕で縄張り範囲内か。

 

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6時50分 大門沢下降点に到着。

 

ここから先がかなり斜度のある下りでキツくて事故も多いと聞いている( ゚ω゚ )

 

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いきなりロープ付きの下り( ゚ω゚ )

 

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足元がザレてるので滑りやすくなかなか手ごわい。

 

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少し下るとハイマツや木が生い茂った狭い道を進む。

 

結局使うことのなかったマットが引っかかったりして邪魔(´・ω・`)

 

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ちょっと開けたとこに出てきた。

ここで少し休憩&暑いので服装を調整。

 

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簡単な地図みたいなものがあったが割れてて良く分からん…

 

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再スタートしましたがこの道で合ってるのか不安になってきた:(;゙゚'ω゚'):

 

気付けば下降点から先は「オヤジ印」らしき派手なマークはなくなり

時々岩にうっすらと印がついてるだけなんだよなぁ…。

 

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ビクビクしながらも下ってたら熊鈴の音が聞こえてきた(゚∀゚)

 

下から登ってきたおっちゃんグループがいたので「だだだ大門沢小屋からですか?」って

聞いてみたら「そうです^^」とのことでようやく一安心(・∀・)w

 

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そして現在地の標高付き看板も登場(・∀・)2555m

 

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早月尾根を思い出させるような急角度の下りが始まりました\(^o^)/

 

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しばらく進んで「疲れた…もうかなり下っただろ」って思ったのに100mくらいしか下ってなくて涙目。

 

そんなことが続きます(´;ω;`)

 

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手作りハシゴ( ゚ω゚ )

 

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修行のような下りを延々こなすといきなり沢が出現。

 

ってことは大門沢小屋はもう少しかな( ^ω^ )

 

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岩だらけの下りが終了したんで油断したんですが

ここからはザレザレで滑りやすいのに急角度という下手したらさっきまでよりも

危ないっぽいコースになってました(・∀・)写真だと全く分からんw

 

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NTTドコモの携帯電話は使用可能です( ゚ω゚ )auです(半ギレ)

 

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おっ(・∀・)下りの斜度が緩やかになってきたな!

 

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ようやく標高2000m(・∀・)大門沢小屋って標高何メートルだったっけ?←

 

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平坦に近い道をスイスイ進んでいるとこんなもんが登場しました( ゚ω゚ )

 

大門沢ルート名物の「手作り橋」です…。

 

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水で濡れてるし角材じゃなく丸太だと滑るんじゃねえか?

って恐る恐る歩いてみたんですがやっぱり滑りました:(;゙゚'ω゚'):w

 

しかも最後の方はどう考えても左方向に落とすように設計されておりマジで危なかった\(^o^)/

ロープがありますがダルンダルンで役に立たない:(;゙゚'ω゚'):

後半はよつん這いで進みました。

 

今画像を見ると右側の岩から行った方が良かったな(遅)

 

まぁこの辺の橋は大雨とかで増水した際に流されるみたいなので

来年行ったとしても攻略方法が変わってくるだろうけど。

 

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またすぐに橋が出てきましたがさっきよりは難易度が低い(・∀・)w

 

結論から申し上げますと最初に出てきた橋が一番ハイレベルでした( ^ω^ )

 

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緩やかな下りをしばらくこなすと蜂注意の看板が出て来る。

 

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そして…

 

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8時28分 大門沢小屋に到着(・∀・)農鳥小屋から3時間

 

実はここの小屋もオヤジが結構手強いことで有名らしいです。

どれくらい有名かと言うと手作りの橋が出てきた頃にすれ違った人が

何も聞いてないのに「大門沢のオヤジさんちょっと丸くなったそうですよ!」

ってめっちゃ「耳寄り情報やぞ!」みたいに教えてくれたくらい有名です(謎)

 

ここのオヤジの事も気になったので「大門沢小屋 オヤジ」でググったりもしたんですが

農鳥オヤジの話ばかり出てきてほとんど分かりませんでした( ^ω^ )w

 

結局この日はオヤジらしき人には会いませんでしたけどね。

 

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さてさて、こちらの小屋はオヤジだけでなくトイレも「手強い」と密かに有名です(・∀・)よく似てるw

 

ちょうどオシッコ漏れそうだったので入ってみると( ゚ω゚ )おぉ…

 

農鳥小屋って一応トタンのスロープで大体流れるじゃないですか?

でもなんかここのトイレは…下にそのまま、ですね…うん。いや、そのうんじゃなくて(謎)

たまったやつどうしてんだろう。

 

ある意味こちらの方が強烈かもしれないです( ゚ω゚ )うん←

 

「農鳥小屋のトイレが嫌だから頑張って下って大門沢小屋で泊まります><」

ってブログを時々見かけるがそれって失敗じゃないかな( ゚ω゚ )w

 

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バスの時刻表が貼ってあったのでチェック(・∀・)

俺が下山しそうな時間帯がちょうど空白地帯になってる…(悲)

 

奈良田には温泉があるみたいだからゆっくり温泉に浸かるか。

 

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奈良田まで3時間( ゚ω゚ )やはりまだまだ道程は長い…

 

ちょっくら休憩した後、奈良田へ向かいます。

 

つづく


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大門沢小屋を出発してすぐに定番の手作りブリッジが登場。

 

あのゆるゆるロープの使い方が分からない( ゚ω゚ )w

 

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橋がバンバン出てきます( ^ω^ )

 

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道なんだか川なんだか分からんとこもあります( ^ω^ )ワイルドだぜ南アルプスw

 

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苔エリアが増えてきたな(・∀・)

 

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大門沢小屋の手前辺りから傾斜が緩やかになってスムーズに進めるようになってきた( ^ω^ )

 

もうかなり下ってきたはず( ^ω^ )

 

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奈良田まで2時間70分???:(;゙゚'ω゚'):←

 

70分は読み違いだろうけどまだ2時間何分もあるのかよ…。

 

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なんか一気に疲れてきました( ゚ω゚ )休憩しよ(弱)

 

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嫌々再スタートしました←

 

さっきの所要時間書いてる看板で激しくヘコみましたが

こういう標高も時間も書いてないのはもっと困ります(どっちにしろ文句言う)

 

気抜いてヘロヘロ歩いてたらちょっと前までの激下りとザレ場で足がガクガクになっており

木の根っこを踏んだ時に豪快に滑って超低空欽ちゃん走りみたいになって股関節を痛めた←

 

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そしてナイスタイミングで道幅が狭くなってきまして

一度ズッコケそうになったのを機に「農鳥オヤジの言う通りだ。下山は要注意:(;゙゚'ω゚'):」

ということを思い出してかなりソロソロと進むようになりました。

 

「早月尾根と比べたらすぐに道が緩やかになったし余裕じゃね?( ^ω^ )」

って思ってたんですがザレ場があったり軽い渡渉や細い道もあり

これはこれで手強いですね…。こっちの方が油断出来ないかも。

 

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また橋が登場。

 

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左方向には上級者向けの橋が:(;゙゚'ω゚'):w

 

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渡渉ポイントもあります。

 

ここが歩きやすそうだな(・∀・)

 

ズルッ:(;゙゚'ω゚'):

 

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ここまで来て靴が水没するとはなぁ…( ゚ω゚ )←あほ

 

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ん?( ゚ω゚ )突然現れた建造物 文明の息吹を感じる(謎)

 

やった!山道はもう終了なんだな( ^ω^ )

 

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大喜びで吊り橋を渡ったんですがこれがやたらとびよ~んびよ~んしてて

かなり恐ろしかったです。

 

冗談抜きで白峰三山縦走路の中で一番怖かった(弱)

 

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本当はあと2つくらい橋を渡るとこがあったはずだが

今は工事中で迂回路が設定されてた( ^ω^ )助かったw

 

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久しぶりの舗装路(・∀・)

 

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奈良田まではあと4kmか…( ゚ω゚ )微妙な距離感

 

しかしここで時刻を確認した俺にある野望が芽生えた(・∀・)

「せっかち」いけるかもしれん!(謎)

 

ここである資料を見ていただこう。

 

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農鳥オヤジ作のコースタイム表である。

 

農鳥小屋から奈良田までのタイムは「ふつうの人」が8時間とあったので

こちらのタイムを目安として歩いていた。

 

しかし現在時刻10時11分…まだ農鳥小屋出発から5時間経っていないのだ(゚∀゚)

あと4kmなら1時間もあれば到着できるだろうから6時間、ということは

「早い人(せっかち)」の称号を手にすることが出来るのです!←

 

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ちょっと進んだとこにあった大雑把な登山道マップ。

 

こいつによるとあと40分で奈良田のバス停まで行けるらしい(・∀・)ちなみに広河原まで17時間w

 

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膝が痛いけど頑張って歩きます( ^ω^ )

 

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第一発電所バス乗り場 時間が合えばここから広河原行きのバスに乗れる。

だが次のバスは13時過ぎなので諦めて奈良田へ向かう。

 

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駐車場が登場。マイカーだとここまで来れるみたいです。

 

と、ここでこれから登りに行くという親子連れに「危ない箇所はなかったですか?」と

聞かれたので自信満々に「手作りの橋で滑って落ちそうになりました!」と言っておいた(あほ)

 

あと農鳥小屋から来たって言うと「オヤジさん怒ってました?」との質問( ^ω^ )やはりそうかw

さらに「この辺にオヤジさんの家があるみたいで甲斐犬もいっぱい飼ってるみたいですよ」という

どこから仕入れたのか分からない情報を教えてくれた( ^ω^ )どんだけ有名人やねん

 

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駐車場を過ぎるとゴールは間近。

 

真っ直ぐ進むとバス停ですが時間が有り余ってるし

何より変な臭いが漂っているので左折してお風呂に入ります( ^ω^ )←

 

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10時56分 奈良田の里温泉に到着\(^o^)/ここをゴールとしよう

農鳥小屋からのタイムは…5時間35分(゚∀゚)せっかちキター!(歓喜)

 

農鳥小屋5:21→5:52西農鳥岳5:53→6:20農鳥岳6:27→6:50大門沢下降点6:51→

8:28大門沢小屋8:35→10:29第一発電所バス停10:30→10:56奈良田温泉

 

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下山してきたドロドロの登山者がよく利用するようで外に荷物置き場が設置されてた(・∀・)

 

ビチャビチャのザックをおろしながらつづく


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